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油虫 04

彼女にくる郵便物を拝借してしまえばいいんじゃないのか。

その後、間違って届いていました、と彼女の居るときにでも行けばいい。
そうすればごく自然に会えるじゃないか。

それにとても好印象を彼女に与えることができるかもしれない。

――ああ、極悪で邪、且つ、下の下の策。

僕は最低なのです。
やはり下等な存在なのです。

そのような犯罪的手法を犯さなければ彼女に声の一つもかけられいのです。
清廉潔白な彼女に対して何と卑劣卑怯極まりない考えでしょうか。
彼女に会わす顔がありません。

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油虫 03

同人、無修正、ロリ、コスプレ、痴漢、痴女。
みんなみんな飽きてしまいました。
だって、動かないのです。
質感がないのです。

アダルトビデオにしても一緒です。
最近はさまざまなフェチ用のビデオも充実していますけれど、所詮は二次元。
そこにリアルが感じられないのです。
もう僕には二次元のキミはいらないのです。
息をして質感があって体温や汗、湿り気のある三次元のキミが欲しいのです。

でも――。
ここで問題が一つ。
僕の姿をリアルな世界に住むキミには見せられないということです。
だってそうでしょう?

僕のような下等な存在を見て不愉快な気持ちを抱かない人がいるでしょうか。
否、いません。
誰だって僕の姿を見れば不快になるのです。
だから、キミに気づかれてはいけないのです。

僕に見られていることを知ればキミは絶対――絶対厭がるに決まっています。
リアルを手に入れたいと思っても僕には障壁があるのです。
しかし。
解決策を僕は思いついたのです。

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油虫 02

「ころ――オラァ!」
「あ――ん。――こと――だよ!」
根が貧弱で臆病で暴力的行為にはまったく弱い僕は軽い恐慌状態です。

――どういう――ことだ?
僕は何かしましたか?
お隣さんにご迷惑をおかけするようなことは一切しておりません。
神に誓って、僕など下等な存在がそのようなことをすることはありません。
――ひぃぃ。
叫び声をあげそうになったときでした。

「――さい」
ひどく聞き取り難かったのですがそれは確かに女性の声でした。
続いてまたあの悪罵が聞こえました。
「――てんじゃねぇよ!」
どうやら男女が揉めているようです。
痴話喧嘩か何かでしょうか。

それとも、ただのサディストでしょうか。
とりあえずその怒りの矛先が僕ではないということがわかったので一安心です。
わかったところで随分と余裕がでてきました。

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壱零八式

Author:壱零八式
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基本的にグダグダとした日記、及び、雑文を書いております。
物思うこともありますので、色々と書いております。
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詳しくはこちら『お題をください。』にて確認して頂ければ幸いです。

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